こんにちわ、IT企業に勤めながら副業で色々とやっているマコトです。
先月のことですが、同僚が会社を退職しました。
アラサーなので転職や個人都合の退職なぞ、全く珍しいことではなく、むしろ「変化こそ最大の成長」という言葉があるくらい、一つの場に留まらないために必要なアクションだと思っています。
…と、いう建て前を述べた上でその同僚の退職に関してびっくりしたのが、その同僚が「退職代行」を利用して会社を辞めたからです。
退職代行サービス
あまり耳慣れない言葉かもしれません。でも実は最近じんわりと流行ってきている…というか利用者が増えてきているのを感じています。
私も早いものでアラサーで管理職を経験していますが、「仕事を辞めようか迷っている」というニーズ(悩み)は、絶対に部下から一度は聞くことです。その最終的な解決策として「退職代行」サービスを利用する人が増えているのです。
ということでこの記事では、
- 転職代行サービスとはそもそもどういったものなのか
- 辞められた側の感想・体験談
を、現場目線でお伝えします。
コンテンツ
退職代行サービスとは何なのか
言葉のまんまですが、【退職】を【代行】してくれるサービスです。
企業によっては、メールやLINEで済ませられるものもあります。
つまり、「辞めたい」と思ったその日に、ちょっと問い合わせて「あとは進めといて」と言えば、もう会社に行くことなく仕事を辞めることすらできるサービスです。
そんなサービスが存在するのかとびっくりするのが普通だと思います。
特になんだろう・・4,50代以降の少し歳がいっている人ほど、「…はい?」という反応をする印象があります。「なんでそんなことするの?」と。
私は結構「利用する気持ち、わかるなぁ」と思いました、退職と一言で言っても大きく2つの意向があると思うんです。
- 前向きな(人にさらっと言えちゃう)理由での退職
- 後ろ向きな(あまり言いたくない)理由での退職
前向きな退職、色々ありますよね。
前向きな気持ちでの退職例
- 希望を持った転職
- 起業
- 寿退社
- フリーランスになって自由になったる!!
- etc..
ずっと働いてみたい会社に転職することになった!とか、30歳になったし起業します!とか、大好きな人と結婚したので寿退社しちゃいます!とか、最近ではフリーランスになって自由を謳歌します!なんて前向きに辞めていく人(若い子からお歳を召した方まで様々)が当てはまります。
一方後者も後者で、いっぱいあると思います。
後ろ向きな気持ちでの退職例
- ハラスメントに合っている
- 残業時間が多い
- ブラック企業臭が半端ない
- 同僚・上司・部下と合わない
- 会社の経営方針に納得できない
- etc..
こちらの場合、大抵その人は辛い状況下にあります。
そして、それは大抵会社の人に言えないし、言いたくないものです。
つまり、会社の人に「辞める」とさえ言いたくないんです。
もはや、上司にも同僚にも会うことなくソッコーで辞めたい!と思う人って結構いると思います。
そういった方々の利用が特に多いのがこの転職代行サービスです。
このサービスを利用すると、会社の人と一切会うことなく会社を辞められます。
ちなみに、その同僚は「転職代行サービス」を使った後、もう一切会社の人(仲の良い自分から会う人を除く)と会うことはありませんでした。
主要な退職代行サービス
退職代行サービスは数年前から話題になってきましたが、最近はいくつもサービスが登場しています。いくつか例を上げると…
などなど。
この他にも色々な退職代行サービスが登場してきています。
一番有名なところは「EXIT(イグジット)」でしょうか。2018年に初登場し、多くのメディアにも取り上げられた記憶があります。
サービスは近しいが価格が違う
退職代行サービスは、正社員だったとしてもアルバイトだったとしても依頼することができます。
ただ、値段が違います。
正社員の方が高いのが一般的…でしたが、最近は競合が多くなってきたため価格が段々と安くなってきました。価格を安い順に一覧にしてみると以下のとおり。
退職代行サービス | 正社員 | アルバイト・パート |
---|---|---|
ニコイチ | 28,000円 | 28,000円 |
Jobs(ジョブズ) | 29,800円 | 29,800円 |
EXIT(イグジット) | 50,000円 | 30,000円 |
法律事務所(汐留パートナーズ) | 54,000円 | 54,000円 |
「ニコイチ」という退職代行サービスが一番安いことがわかります。この価格差にはけっこう大事な点があったりするので、選び方は追って説明します。
まずは、退職代行サービスはどういったもので、どんな会社があるのか知った上で、「退職代行」で辞められた後の現場での話をお伝えします。
退職代行で辞められた後の現場
あくまで、退職代行で辞められた会社側の同僚から見た、一つのエピソードとしてご覧下さい
ここから見える、退職代行に当たっての注意点もわかると思います
まず、その辞めた同僚は、ある日唐突に会社に来なくなりました。
その同僚に対して、会社側としては急に来なくなったので心配になります。それに連絡してもつながらず困っていたのが正直なところだったと思います。
そのタイミングで、【退職代行】業者から連絡が来ました。
内容は退職手続きの旨と共に、「本人にはもう連絡しないで下さい」との通告。
その流れで退職手続きが進みます。
しかし、現場からの正直なところとしては、その方が辞めるに当たっても何せ急であり、且つその人が持っていた仕事などもどうなっているかわからないところが多く、「めちゃくちゃ困った」と近しい人は言っていました。
その上、連絡することができないので「引き継ぎ」等は一切できない状態です。
それでも、退職代行は進みその方は辞めていかれました。
辞められた側の「不安」と「困惑」
まず、退職代行が実際に入って思ったのは「疑いの目が入る」ということです。ここで「疑い」という言葉に勘違いしないでもらいたいのは、「退職代行で辞めた人」ではなく、「退職代行サービス自体」への疑いです。
ここまで説明した通り、退職代行会社からは
「今後のやり取りは本人を通すことなく、弊社(退職代行サービス)を通じて行わせて頂きます」
と一辺倒で押し通されます。
それがこのサービスの良いところではあるものの、会社としては急に来なくなって心配になっているので、
本当に、この電話の相手は本当のことを言っているのか!?
ということを思います。
なぜなら、もしこの退職代行サービスが虚偽を述べていたら、会社が勝手にその社員を辞めさせることになるからです。
もし、そんな事態になったらそれこそ大変なことです。
「長期休暇後に会社に行ったら退職させられていた。」
なんてことになったらそれこそ大炎上となります。会社はこういったリスクをそれはそれは気にするのです。
その人の意思を確認することができないので、会社としてはめちゃくちゃ不安になります。
退職代行を使ったとしてもやっておいた方が良さそうなこと
ここまで現場で起こったことと感想を整理した上で、退職代行を使うとしてもやっておいた方が良さそうなことをまとめてみます。
使う場合の持ってると良さそうな心構え
- 「退職代行は、勝手にどんどん進む」という前提認識を持つ
- 「辞める」と何かしらで伝えておくと良い
- 辞めた後の整理(引き継ぎ)がある程度できていると良い
やはり、辞められた側は少し困惑します。
よって、その困惑を解決しようとして、退職代行利用者に連絡をしようとします。
この会社側の「困惑」を少しでもなくしておくと、より連絡される可能性が減るでしょう。
といっても、辛かったらすぐに辞めても良い
辛かったり、どうしようもない時は、変なこと考えずにやめてしまいましょう。
ここまで見たとおり、会社側は「困惑」しますがその困惑原因を作ったのは会社側のことだってありますし、なにより「辞めないと心身共にやばい!」ということは多くあります。
鬱になったり身体を壊すくらいだったら、スッキリと退職代行使って辞めてしまった方が良いでしょう。
なぜなら見たとおり、退職代行を使うとどんどん利用者が知らないところで退職手続きが進むからです。
流石はプロ。という感じですが、すごい進みます。
別に嫌な会社なら変なことは気にせず後腐れなくさらっと行きましょう。
類似サービスが多く出ている
退職代行サービスがしてくれることは、退職手続きを代理で進行してくれる…つまり、ほとんどが、コミュニケーションの仕事です。
なのでぶっちゃけると、退職代行サービスに参入する障壁はめちゃくちゃ低いのです。
つまり、多くの企業がこのサービスに手をつけ始めています。
そうなってくると、どの退職代行サービスを使おう…と迷ってくると思います。
その時に決め手になるのが、以下の観点だと思います。
- 信頼できるか(ちゃんとやってくれそうか)
- 値段
- 知名度(企業から見た安心性)
- 交渉含む必要があるか
退職代行サービスの選び方
現場目線も含めて、退職代行サービスの選び方をまとめてみます。
【1】信頼できるか(ちゃんとやってくれそうか)
まず、「ちゃんとやってくれそうか」という点は非常に重要です。
この記事で紹介した3つのサービスはどれもしっかりとした媒体(企業体や、弁護士事務所)なので、間違いありません。
しかし、誰でもできるがゆえに個人で行っているサービスもあります。そういったところは少し注意が必要です。
そしてなにより③で説明する知名度にも大きく関わってきます。
【2】値段
もう辞めてしまう企業なわけですし、別にここにお金をかけたくないという気持ちは出てくると思います。
あらためて値段を一覧化してみてみます。
退職代行サービス | 正社員 | アルバイト・パート |
---|---|---|
ニコイチ | 28,000円 | 28,000円 |
Jobs(ジョブズ) | 29,800円 | 29,800円 |
EXIT(イグジット) | 50,000円 | 30,000円 |
法律事務所(汐留パートナーズ) | 54,000円 | 54,000円 |
約3万円か5万円か…の選択になってきます。
一番安いのが「ニコイチ」という転職代行サービス。これまで14年間、4000人以上を退職代行してきています。成功率100%の実績も持っていながらも、業界最安値を謳っているなかなかの大手です。
値段を安く抑えたい!という思いは誰でも持つものだと思います。ただ、転職代行サービスは色々な観点が重要になってきたりするので、他の考え方も見てみましょう。
【3】知名度(企業から見た安心性)
3つ目にして、一番重要だと言いたいのが、この「知名度」です。
普通、何かしらのサービスを利用するときは、「信頼性」と「値段」でほぼ決してしまうようなものなのですが、この退職代行サービスに至っては、この「知名度」が何より重要になってきます。
というか、この知名度が退職手続きにおけるスムーズさを左右させます。
仮にあなたが退職代行サービスを使われた企業の、人事担当の気持ちになってみて下さい。
- 少し知っている企業からの連絡
- 個人からの連絡
どちらが、「あーー、辞めるのね」と素直に進行するでしょう?
人事担当といえど有名な企業しか把握していません。よって任せられるならその中でも有名な企業に任せたい。そうすれば、「あーー、退職代行に頼んだのね」となりスムーズにことが運びます。
退職代行においては、「退職代行にちゃんと頼んだのね」と、企業がスムーズに思えるサービスを選ぶことが何より大切です。
そう考えると、「知名度」という軸は実に大切になってきます。
2019年、一番有名な退職代行サービスといえば、「EXIT(イグジット)」だと思います。
社長は様々なメディアでインタビューなどを受けつつ、類似サービスにパクられてると公言して回っています。
今なら分かる!PUBG開発陣の気持ちが!荒野行動に丸パクリされたその気持ちが!退職代行 EXIT はそれこそパクられまくっていて、サイト構成を丸々コピーされるのが日常。利用規約のコピペだけならまだしも、事例の文章やよくある質問が一字一句同じだったりして、流石に草が生える。ここは中国か?と。
— 退職代行を産み出した人|新野俊幸 (@getdrunkeasily) 2019年7月10日
どうせ使うなら、しっかりと知名度のあるサービスを選ぶのも大事なんだろうな。。と、現場にいた人としては思うのでした。
【4】交渉含む必要があるか
「交渉が必要かどうか」これは、退職代行サービスを選択するときに考える必要があると思います。
例えば、「有給消化」や「残業代などの未払い賃金、退職金回収」には、交渉が発生します。
こういった交渉には、弁護士が必要となってきます。
しかし、一般的な退職代行サービスは、あくまで一般企業によるサービス体であり「弁護士事務者」とは異なります(これを非弁業者といいます)。
つまり、交渉のためには弁護士事務者を通すのが一番手っ取り早いのです。
ライトに、クイックに辞めるよりも、そういった交渉が必要だ・・!という場合は、「汐留パートナーズ」という法律事務所は、退職代行を専門でも行っています。
「退職代行サービス」利用者を見ての感想
会社では、「困惑」から入る方が多かったと認識しています。
「このまま進んで大丈夫かな?」「本人に連絡して確認しなくて良いのかな?」人事担当は多くのことを思うでしょう。
ただ、退職する権利は誰にでもあるので、淡々とコミュニケーションが進行していきます。
また、あくまで退職代行サービスは「手続きを進める」代行をするのに特化しており、「交渉」をするものではないようです。
あくまで淡々と会社を辞めるツールと割り切ると、退職代行サービスを理解しやすいと思い至りました。(交渉を望むのであれば法律事務所の利用が望ましい)
実際、会社を辞めるのには「コスト」がかかります。
一番大きいのは「心労コスト」でしょう。このコストを数万円で削減できるのは、考えてみると素晴らしいツールだなと現場で見て思いました。
色々なことを言う人がいるかもしれませんが、今後の退職のスタンダードになる可能性すらあると思います。
「辞めたいけど・・ふんぎりがつかない」とか、「うまく辞められない」と思っている方には、利用を検討することをおすすめしたいなと思いました。
それぞれの最適な退職代行サービス
- 値段なら:ニコイチ
- 知名度なら:EXIT
- 交渉なら:汐留パートナーズ法律事務所
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