情報系の業界に進むためのアピール材料として使いやすい国家資格「ITパスポート」
この資格が具体的にどういう資格で、取得するメリットは何があるのか気になりますよね。
この記事では、ITパスポートとはどのような試験で、どのようなメリットがあるのか、そしてITパスポート取得に向けた勉強法を紹介していきます。
コンテンツ
ITパスポートとは?
ITパスポートとは、IT化された現代で全ての社会人が最低限押さえておくべきIT基礎知識を証明することができる国家資格です。
国家資格ですので資格そのものの信頼性や知名度が高く、IT業界を目指すならぜひ取得しておきたい資格です。
情報処理系国家資格の登竜門
ITパスポートは情報処理系の国家資格化の中で一番難易度が低い資格であり、上位の情報系国家資格の取得を目指すのであれば、前準備としてITパスポートで肩慣らししておきたい資格です。
ITの基礎知識を証明する資格というだけあり、実務経験が全くない学生やIT業界と無縁な社会人でも取得しやすい難易度となっています。
受験者数は毎年10万人近くを推移
難易度が低く、なおかつ国家資格であるITパスポートは当然のように受験者数が多く、毎年10万人近くを推移しています。
合格率も50%前後で決して低くないため、独学でも十分に合格できる資格です。
次は、国家資格であるITパスポートに合格することによって得られるメリットは一体何があるのかについて紹介していきます。
ITパスポートに合格するメリット
学生なら学費一部免除を受けられる可能性がある
大学や専門学校に進学する予定の学生の場合、進学予定の学校によってはITパスポートを所有しているというだけで、学費の一部免除を受けられる可能性があります。
特に情報系の専門学校に多く、例えば神戸電子専門学校だとITパスポート所有者に対して学費を10万円免除するということを公表しています。
ITパスポート所有による免除に対応しているかどうか、そして実際の免除金額は学校により異なりますが、江戸川大学(2019年1月時点)などの一般の大学でも学費免除対応していることがあるので、目指している専門学校大学が対応しているか調べておくといいでしょう。
受験の面接で優遇される可能性がある
ITパスポートを所有していることによる学費免除がなかったとしても、特待生を決める面接でのアピール材料に使える可能性があります。
ITパスポートを取得した目的や計画などをアピールすることで、学習意欲を面接官に伝えることができるので、面接結果を良い方向に持っていくことができる可能性があります。
ただし、ITパスポートが全く役に立つ気配がない学科や学部では、面接の場で役に立てることが難しいので、その点だけ注意しておきましょう。
IT業界未経験でも努力していることをアピールできる
これから新卒入社を目指す学生や、IT業界未経験でIT業界に転職したい社会人は、どれだけ意欲があるかをアピールする必要があります。
そこで少しでもアピールするためにITパスポート所有の関することを履歴書に書いたり面接でアピールすることで、場合によってはプラスに評価される可能性があります。
面接の場でアピールする場合は、なぜ取得しようと思ったのか、上位資格を目指す予定はあるかといったことを論理的に話すことができれば、評価はさらにプラスになるでしょう。
上位資格である「基本情報技術者試験」の基礎固めができる
ITパスポートはあくまで情報処理系国家資格の中で一番カンタンな資格です。
ですので、上位の国家資格の取得も既に考えている場合、はじめはITパスポートで基礎を固めておき、それから基本情報技術者試験などの上位資格の取得を目指すといいでしょう。
上位資格はITパスポートと比べると非常に難しく、合格率も30%を切っているため、いきなり上位資格に挑戦するよりも、ITパスポートから順番に取得して基礎を固めておくほうが、合格率は高まります。
ITパスポート合格のための勉強方法
それでは、ITパスポート合格のための勉強方法を紹介していきます。ITパスポートは独学でも十分に合格を目指せますので、是非参考にしてください。
参考テキストと一緒になった過去問題集を活用する
まずITパスポートの勉強用書籍の特徴として、勉強用のテキストと過去問が一緒になっていることが多いです。
ですので、
- 勉強用テキストでまずは勉強する
- ある程度勉強したら過去問に挑戦してみる
- ①と②を繰り返す
というやり方が、一番効率良く合格に近づけるようになるでしょう。
また、詳しくは後述しますがITパスポートの試験頻度は非常に高い上に国家試験なので試験料も高くありません。
ですので、ある程度勉強したらダメ元で本試験に挑戦してみるというのも一つの手です。
無料の過去問サイトを利用する
あまりお金はかけたくない。
もしくは書籍に載っている過去問以外の過去問も解いてみたいのであれば、無料のITパスポート過去問サイトを利用するといいでしょう。
例えば「ITパスポート試験ドットコム」は平成21年~平成30年までの過去問を用意しており、時間の許す限り過去問で練習することができます。
ですので、テキストでの対策が終わって残りは過去問で対策したいというのであれば、このような過去問サイトを利用するのも一つの手です。
参考 過去問道場ITパスポート試験ドットコムITパスポートは選択問題なので、うろ覚えでも用語とカンタンな意味だけを覚えておくことで、わからない問題に直面しても消去法で合格率を高めることができます。
ですので、出来る限り浅く広く学習することがITパスポート合格の秘訣です。
ITパスポートはいつでも受験できる
先ほどチラッとお話ししましたが、ITパスポートはCBT形式であり、コンピュータを利用した試験です。
そのため、受験したい方が自由に時間を決めて受験することができるようになっていて、その関係で試験実施頻度も非常に高くなっています。
上位資格は年2回などのきまりがありますが、ITパスポートは理論上は年100回以上受験することができますので、積極的に挑戦すると良いでしょう。
まとめ
ITパスポートはIT知識の基礎を証明する資格であり、一つ一つの問題の難易度が低い代わりに試験範囲が広くなっています。
しかし、上位試験はこれらの知識を持っていることを前提に難しい問題が出題されるため、情報系国家試験の問題に慣れるためにもITパスポート試験はとても重要です。
また、知名度が高い関係で学費免除や就職活動などに役立てられる可能性があるので、ITパスポートを所有したい人はぜひ頑張ってみてください。
マコト
ITパスポートはIT業界に限らず、IT化が進む社会で必ず役立つ資格です!思わぬところでITパスポートの知識が役立つということもありますので、資格取得に興味がある方はぜひ頑張ってみて下さい!
コメントを残す