【1年間で株価2倍!?】 進化を遂げたワークマンのメリット・デメリット まとめ!

近年アパレルブランドとしての知名度を押し上げ、今年相場を盛り上げた企業があることを皆さんはご存知でしょうか?

その企業とは『ワークマン』です。

今では”ポストユニクロ“とも言われるほど、アパレル業界を牽引し、“オシャレなブランド”の代名詞として、若者を中心に認知されつつます。
しかし多くの方は、ワークマンに対して別の印象をお持ちではないでしょうか?
そこで今回は、なぜワークマンがここまで急成長を遂げたのか、解説していきます。

ワークマンの株価を支えた強み

ワークマンの株価を支えた強み

冒頭にもあったように進化を遂げたワークマンですが、そもそもワークマンという会社がどんな会社か知らない方も多いと思います。そこでここではワークマンの基本知識をみなさんに解説していこうと思います。

・そもそもワークマンとは?

「行こうみんなでワークマン♫」と、タレントの吉幾三さんと作業員たちが歌うCM曲に代表されるイメージをお持ちの方も多いと思いますが、ワークマンは元々、作業着を専門として扱っている会社です。
また食品スーパーの「Beisia(ベイシア)」、ホームセンターの「CAINZ(カインズ)」などを含む「ベイシアグループ」の一員でもあります。

・ワークマンの経営戦略

全国にある店舗数の約84%が、フランチャイズで運営されているというワークマンは、作業服チェーンの店舗数としては断トツのトップを走っています。同社によると「建設作業者の40%に当たる120万人がワークマンの固定客」という試算結果も出ています。またワークマンでは、商品企画から製造・販売を一貫して手掛けており、売上高に占めるPB(プライベートブランド)比率も32%と、売上を牽引するドライバーに成長しています。

・2018年の株価の様子

2018年最初の株価は3900円台で始まり、年前半は4000円台前半を行ったり来たりしていましたが、後半に入ると上昇基調に転じます。一時は8450円をつけるなど、年初から見ると2倍に跳ね上がりましたが、今現在は7000円台で落ち着いています。

ここがポイント
  • ワークマンは元々、作業着を中心に販売していた会社である。
  • この1年で株価が2倍に上昇している。

ここが変わった!ワークマンの転換!

ここが変わった!ワークマンの転換

株価が伸びたのには必ずと言って良いほど理由があります。
それは果たしてどのような理由なのか、説明してさせていただきます。

・プライベートブランド

ワークマンの中で最も力を入れている部分がこのPB商品のラインナップです。これまでは作業現場で働かれている方々の過酷な現場を想定した商品作りを同社はメインとしてきました。しかし今では、作業現場での様々な条件に耐えうる機能性を、スポーツやアウトドアのウェアに転換させて、更に価格を既存ブランドの3分の1から2分の1に抑えた商品展開をしています。

・作業着→アウトドア

冒頭から作業着を中心に販売してきたワークマンとお話ししていますが、今では少し異なります。カジュアルブランドの筆頭である雨具の「イージス(AEGIS)」をはじめ、耐水性・撥水性を重視したスポーツ向け「ファインドアウト(Find-Put)」、防寒性や軽さを兼ね備えたアウトドア向けの「フィールドコア(FieldCore)」と3ブランドを擁し、今年度には売上高合計を120億円(2017年3月期:30億円、2018年3月期:約60億円)と見込んでおり、着実に成果を出し続けています。

・作業員→若者・女性へ

商品展開の変化は、購買層にも大きな影響を及ぼしています。これまでの主な購買層は現場作業員でしたが、カジュアルブランドの台頭もあり、若者や女性客の多くがワークマンを訪れるようになりました。また商品展示会にはフォロワーの多いインフルエンサーを招くなど、積極的にネットユーザーの拡散力を取り入れ、より多くの客層に浸透しつつあります。

・店舗

ワークマンでは、新業態「WORKMAN Plus(ワークマンプラス)」と、カジュアルブランド強化に向けた動きが着々と全国各地で進められています。最近では既存店の大幅リニューアルや、大型ショッピングモールへの展開も始まりますます加速しています。

ここがポイント
  • 高品質で低価格な商品の売上が爆発的に伸びている!
  • 商品が変化したことで客層も大きく変化を遂げている!

ワークマンに死角はないのか?

ワークマンに死角はないのか?

これまでの説明では良いところばかりをピックアップして参りましたが、果たしてワークマンに死角はないのでしょうか。ここでは今後ワークマンが直面するであろう死角も含め、より深くワークマンの内部について解説していきたいと思います。

・他社からの追随

これは業界を引っ張る企業として、避けては通れない道ではないでしょうか。
現ユニクロも、多品種・低価格で業界を牽引してきましたが、近年は陰りも見え始めています。また近年では販売方法も多様化され、“ZOZOTOWN”や“Amazon”といった他業種からのサービスも多く、より一層競争は激化していくことでしょう。

・この後も事業は拡大するのか?

今のところ作業着、カジュアルウェアともに堅調に推移しているものの、人件費や原材料費、仕入れコストの高騰や、ネット販売の台頭で楽観視出来ない経営環境は続いていくものと思われます。

・将来の展望は?

今後も同社は、「商品力の強化」、「出店の拡大及び加盟店のサポート」を戦略の肝として、経営を進めていくと言われています。近年では顧客のニーズの変化は激しく、流行の移り変わりも早く、スピード感を持った経営が求められていくことは必須となるでしょう。

ここがポイント
今は安泰だけれども、今後はどうなるかはわかりません。しかし、今のワークマンなら激動の荒波を乗り越えられるはずです。

マコト

現在好調を推移しているワークマンですが、この先も確実に安泰とは言えません。
しかし新たな市場を開拓し、成長を続ける同社には必ず次の一手が用意されているものと思います。これまでの積み重ねと今後の経営戦略が株価にどう反映するか、来年もワークマンから目が離せません。

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