ソサエティ5.0で何が変わる?生活・経済・行政・地域、4つの変革とは

政府の掲げるソサエティ5.0とは?

仮想と現実の融合によって実現する超スマート社会

私たちの国日本は、平成7年より長期的な科学技術政策を具体化する目的で、科学技術の振興に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るための基本的な計画を行ってきました。それが科学技術基本計画です。

ソサエティ5.0はこの科学技術基本計画における第5期の中で推奨された、社会概念でSociety1.0狩猟社会、Society2.0農耕社会、Society3.0工業社会、Society4.0情報社会と進化を遂げてきた私たちの社会の未来の姿になります。

政府はこのソサエティ5.0を「仮想サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)」と定義しており私たちの未来を形作る新たな社会像として提唱されています。

ここがポイント
  • 私達の社会は進化してきて、現在はSociety4.0情報社会にある
  • 政府はSociety5.0というあらたな社会を目指し、未来の新たな社会像として提唱した

最終的な目的は少子高齢化・過疎化・情報の課題を解決すること

ではなぜ、Society5.0のような社会像が提唱されたのでしょうか。

政府は第5期科学技術基本計画の中で、過去20年の科学技術基本計画で日本の科学技術の一定の成果を認めながらも、社会的な課題や、世界の中でわが国の科学技術の劣勢が目立ち始めたという課題を現状認識し、以下のような日本のあるべき姿を示しました。

  1. 持続的な成⻑と地域社会の⾃律的発展
  2. 国及び国⺠の安全・安⼼の確保と豊かで質の⾼い⽣活の実現
  3. 地球規模課題への対応と世界の発展への貢献
  4. 知の資産の持続的創出

さらにこれらを実現するために以下のような第5期科学技術基本計画の4本柱を打ち出したのです。

  1. 未来の産業創造と社会変⾰
  2. 経済・社会的な課題への対応
  3. 基盤的な⼒の強化
  4. ⼈材、知、資⾦の好循環システムの構築

このうちの未来の産業創造と社会変⾰において提唱されたのがSociety5.0、すなわち超スマート社会です。

世界ではもの作りにIoTが活用される場面が増えてきていますが、わが国ではそれをものだけではなく社会のさまざまな場面にIoTを活かすことで、今までにない価値が次々に創造され、大きな社会変革を起こすことを期待しているのです。

※IoT:Internet of Things(もののインターネット)はものがインターネット経由で通信すること。スマーとフォンやスマートスピーカーなど

ここがポイント
  • Society5.0はIoTを物作りだけでなく、社会の至る所に活用する
  • Society5.0でIoTを活用することで新たな価値が創造されると期待されている

ソサエティ5.0を支えるのは4つの改革

ソサエティ5.0は4つの変革で社会を変える

Society5.0の肝は、IoT等の新技術と、それまでの日本にあった技術の融和によって、新たな革新的な技術を生み出すことで私達人間の住みやすい人が中心の社会を創造することにあります。その社会を支える4つの変革によって私達の未来は大きく変化していくとされています。

変革によって社会は効率化される

変革が上手くいくと、私達のそれまでの生活は大きく変化します。それまで社会が抱えていた高齢化問題や、経済の劣勢などさまざまな問題が解消されると期待されています。また、私達が負担していたものの多くは効率化されより利便性の高い社会が実現していくとされています。その根底をなす4つの変革をみていきましょう。

Society5.0の変革1:生活

ソサエティ5.0ではIoT技術の発展の一つとして自動運転を例にだしています。これにより、以下のような変革が期待できるとしています。

  • 中山間地域やオールドニュータウン等に居住している高齢者の生活の改善
  • 物流業者の負担軽減

さらにIoT技術の発展で画質や、音質の向上が見られれば交通の便が悪い地域や、子育ての難しい都市部での医療や、自宅や住み慣れた地域での教育を受けることも可能になると期待されています。

Society5.0の変革2:経済

わが国の経済においては安定的な「エネルギー」と「ファイナンス」の供給が強いネックになっていました。しかしブロックチェーンなどの技術をはじめとした新しいIT技術を活用しそれまでの集中型のセキュリティから分散型によるセキュリティの確保、新しい決済手法の開拓、やスマートエネルギーマネジメントといった最新の技術革新を取り入れることで国際社会での競争に打ち勝とうという計画もされています。

また、21世紀の経済における糧はIoTを活かし、実社会から得ることの出来るリアルデータであるとされています。我が国日本は、ものづくりを始め、医療や輸送分野などリアルデータの宝庫でもあり、それが強みになるとされています。

しかしそれらのデータの殆どは世間に分散しており、上手く画一されていませんでした。今度、それらのデータを画一することでより社会において新たな価値を生み出すことが出来るのではないかと期待されています。

Society5.0の変革3:行政

行政への影響としては、それまで紙ベースで行っていた手続きをデータへ移行することにより、多くの国民の負担を減らすことが出来ると期待されています。
様々なライフイベントや事業活動における行政手続きの利便を図り、国民の生活をより便利にサポートできるとしています。

さらに行政データのオープン化を図ることで、それらのデータを活用したイノベーション、新ビジネス創出、次世代ヘルスケア・システムの構築などを促進するともしています。

また、空港、上下水道、道路、文教施設、港湾といった私達の生活の基盤とも言えるインフラの分野においても、民間の企業や、力を利用することを促進し、いままでにない技術革新や、インフラの質の向上を図ることができると期待されています。

Society5.0の変革4:地域

地域においては、自動走行車を初めとした技術の発展、IoTを活かしたオンライン医療、見守りサービスといったあらたな技術により、人口の減少傾向にある地域での高齢者の生活をより質の高いものへとすることが出来る上に、地域社会の活力を上げることも出来ます。

また、5Gのような新たな通信技術の発展や、豊富のデータを利用することで中山間地域でも日本中・世界中の企業との共同での事業が可能になり、それまでの町工場が世界中へと新たな価値の発信を行えることも期待されています。それにより地域への新しい雇用の増大や、地域発のイノベーションが地域へのブランドを産み出しあらたな受容、活力を産み出すとされています。
同様に農業においてもいままでのビジネスプランが一新されあらたな雇用を産むと期待されているのです。

ここがポイント
  • ソサエティ5.0でIoTが社会のさまざま場面に活かされることで社会問題を解消できる
  • ソサエティ5.0で解決出来るのは生活・行政・経済・地域問題と私達の生活全般にわたる

ソサエティ5.0で何が変わる?4つの変革についてのまとめ

いかがでしたでしょうか。

わたしたちの生活を画期的に変化させることの出来るソサエティ5.0。その変革の概要について説明してきました。

そのポイントとなるのは私達の生活に眠っているリアルデータ、それを活かすためのIoTを初めとした新たな技術の融和です。

今後、私達の未来が大きく変化するのもそう遠くないのかも知れません。

エティ

これまでは、AIなどの技術によって私達の仕事は奪われていく一方だと言われていました。しかし、このIoTとリアルデータの融和によって新たな雇用を産み出す効果や、それまで大変だった行政手続きの負担を減らすことで、インフラの質へとエネルギーを移行させることができるという明るい話題が聞かれるようになりました。私達の未来がより明るくなる切っ掛けになればよいですね。

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