近年AI技術の発達が著しく、AIという言葉を耳にする機会が増えました。この記事を読んでいる方も、”AI”という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
そんなAIが身近な家電にもどんどん採用され、より便利で快適な生活を過ごせるようにサポートしてくれる世の中になってきました。
話しかけるだけで言葉を理解し、あなたをサポートしてくれる、今回はそんな”ノールックAI家電”を基礎知識から、製品種類、AI家電がもたらすメリットをご紹介します。
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そもそも、AIとは?
「AI」や「人工知能」という言葉に聞き覚えはあっても、なかなかうまく説明できないですよね。
人間の知的能力をコンピュータ上で実現する、様々な技術・ソフトウェア・コンピューターシステム
そもそも、AI=人工知能です。英語で「 artificial intelligence 」を略して「AI」と呼ばれています。普段人間が脳で行なっている知的作業を、コンピューター上で様々な技術・ソフトウェア・コンピューターシステムを使い、実現することを言います。
「人工知能」とは何だと思うでしょうか?まるで人間のようにふるまう機械を想像するのではないでしょうか?これは正しいとも,間違っているともいえます.なぜなら,人工知能の研究には二つの立場があるからです.一つは,人間の知能そのものをもつ機械を作ろうとする立場,もう一つは,人間が知能を使ってすることを機械にさせようとする立場です。
実際に行われている研究は、ほぼ後者になります。今回ご紹介する「ノールックAI家電」も、後者に当てはまるものです。ただし、実際は人工知能の定義というものは決まっておらず、2通りの立場を定義づけるものではありません。
ソサエティ5.0でも大注目
また、この人工知能という分野は、これから日本が進む先の形容詞である「ソサエティ5.0」の世界でも大活躍する存在の1つです。むしろSociety5.0の根幹といっても良いでしょう。私たちはしっかりと理解しておく必要があります。
ノールックAI家電のノールックとは?
ノールックAI家電の”ノールック”とは、「声だけで操作ができるもの」を指します。”ノールック”という言葉通り、操作をする為にボタンを押したりする必要はなく、対象のものをみることなく操作が可能な家電をノールックAI家電といいます。
身近なものだと、iPhoneのSiriやAndroidのgoogleアシスタントなども”ノールックAI”の一つと言えます。例えば、「〇〇に、もうすぐ着くよってメールして」というと、特定の人に代わりにメールを作成して送信してくれます。その日の予定を読み上げてくれたり、執事のようにサポートしてくれますよね。
家電に人工知能の搭載が普及すれば、例えばテレビだと、「今日面白いテレビある?」と聞くと、自分がよく見る番組から好みを学習し、おすすめの番組を先回りしておすすめしてくれるというようなことができるようになります。
ノールックAI家電にはどんなものがある?
ノールックAI家電とは具体的にどんな商品があるのでしょうか。実際にいくつかご紹介していきます。
Google Home
こちらはGoogleが開発したスマートスピーカーのGoogle Homeです。スマートスピーカーとは、インターネットに接続ができ、音声認識機能を搭載し、AIが様々なサポートを行ってくれるスピーカーのことです。
スピーカーから音楽を流すのはもちろん、知りたいことを聞くとすぐに調べて教えてくれたり、対応機器と連携して、様々なサポートを行います。
こちらのGoogle Homeは、”Voice Mach”という機能でユーザーをそれぞれに認識し、1台で複数人の声を聞きわけ、それぞれの予定を管理したり、その人に合ったサポートができます。
例えば、料理中に調味料が足りない時など、手が塞がっていても、話しかけるだけで買い物リストに必要なものを追加できます。スマート家電と連携できるので、対応家電の音声操作も可能です。
Googleの膨大な情報の中から、知りたいことが解決することは間違いないでしょう。
LINE Clova
こちらのClovaは世界中で使用されているメッセージアプリを提供するLINEが開発した、スマートスピーカーです。
LINEミュージックを登録すると、約4000万曲の音楽を楽しむことができます。「リラックスできる曲をかけて」など、その時の気分によってClovaがおすすめのプレイリストを作成してくれます。曲の再生や停止なども音声だけでOKです。
さらに「Radiko」と連携し、ラジオの視聴も可能です。また、童話の朗読もしてくれるので、お子さんの寝る前の読み聞かせをClovaがやってくれます。
赤外線リモコン機能も搭載し、テレビや電気など対応家電の操作も音声でできます。LINEアプリとも連動し、「お母さんに電話して」「お父さんにLINEして」などLINE内でのやりとりも音声操作で可能なんです。
持ち運びに便利な、Clova Friendsもあります。デザインが、ブラウンやサリーになっていて女性やお子さんへのプレゼントにも最適ですね。
VC-FLX1
こちらは、日本企業の「ONKYO株式会社」が開発したスマートスピーカーです。まだ日本での販売などは未定ですが、現在アメリカで約3万円程で販売されています。
こちらは「Amazon Alexa」を搭載しており、Amazon Alexaを搭載したスマートデバイスとの連携もできます。
「Amazon Alexa」とは、米Amazonが開発したクラウドベースのAI音声認識サービスです。Appleの「Siri」やGoogleの「Googleアシスタント」などと違うところは、スキルと呼ばれる拡張機能のようなものを、どんな企業でも開発できるように解放されているので、様々な製品に「Amazon Alexa」を搭載することができます。自社の独自開発に比べると早いペースでどんどんできること、対応機器が増えていくのです。
こちらのVC-FLXは、音楽再生や、情報の取得はもちろん可能ですが、WEBカメラも搭載しているので、家にいなくても家の様子を見ることができます。防犯カメラの役割にもなりますし、ペットがいる家庭ではペットの様子を見たりなど使い方は様々ですね。
さらに、湿度・温度・照度センサーも搭載していて、スマートホームの操作や管理が可能になります。
AI家電でSHARPが注目される理由とは?
AI家電で今注目されているのはSHARPです。SHARPが提唱している、“AIoT”というビジョンに注目が集まっています。「人に寄り添う」をテーマに、まるで感情があるかのように会話ができたりする家電製品を作り出しています。
AIoTとは、AI(Artificial Intelligence:人工知能)とIoT(Internet of Things:モノのインターネット)を組み合わせてシャープが作った造語です。
単にモノがインターネットに接続してデータをやり取りするだけでなく、人工知能によって学習し、成長するシステムを目指しています。引用:http://www.sharp.co.jp/business/solution/aiot/definition/
そういった、最新の技術を使って人に寄り添う家電を作っているSHARPですが、AloTの技術を使ったAI家電「COCORO +」対応のものは、以下のものがあります。
- ROBOHON
- AQUOS(TV)
- AQUOS(スマートフォン)
- HEALSIO
- プラズマクラスター エアコン
例えばエアコンなら、よく使う機能や地域の情報を学習し、各家庭にあった最適な運転をしてくれます。気温や湿度、花粉などの気象情報から、最適なアドバイスをしてくれたり、電気代を教えてくれたり、外出先からスマホで操作をすることもできます。自宅に帰る前に、部屋を暖めたり冷やしたりなども自由自在ですね。
またHEALSIOの場合、よく使う機能はもちろん、味の好みを学習してくれるので、献立に迷った時などは、「献立何がいいかな?」などと話しかけると、好みにあった献立をアドバイスしてくれます。さらに、あたためたい食材に応じて、最適なあたため方で調理してくれます。説明書も不要です。さらには食事制限用のメニューなどの相談もできてしまいます。
もう、ただの家電ではなく、家族の一員といっても過言ではないくらい、愛着のわく家電になること間違いなしですね。
AI家電がもたらすメリットとは?
AI家電は、ただ人間が楽をするためのものではありません。AI家電を利用すると生じるメリットは下記の通りです。
- 家事の負担を軽減できる
- 時間を効率的に使える
- 障害がある人でも操作が簡単にできる
さらに、AI技術は家電のみならず、医療やビジネスでも活用され始めています。中でも医療での活用は、ちょっとした体調などの変化から病気の発見を早めたり、大きな成果を上げています。今後医療の分野で活用が進めば、医師や看護師の体力的、精神的な負担も軽減されるのではないでしょうか。
マコト
技術の進歩が著しく、今後もノールックAI家電に注目ですね!今後はどんどん改良も進んでいき、さらに便利な世の中になっていくことでしょう。
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