英語を勉強するとき、あなたはどんな方法で学びますか?例えば英会話教室に通う人、書店でテキストを購入して自分で勉強する人、あるいは海外へ留学・・・など、様々な方法があります。
今回は、独学で英語を勉強する人向けに、おすすめの学習サイトと独学で気をつけるべきことについてお話しします。
コンテンツ
英語を勉強するスタイル
英語はコミュニケーションに欠かせないツールです。「一人で勉強しても、言葉のやりとりをしなければ絶対に習得なんてできない!」という人や、「人と話す前に、自分で地力をつけておくべきだ!」という人もいます。
どちらの意見も正解です。ずっと一人で英語をつぶやいていても会話にはなりませんし、もちろん英語の知識も養わなければなりません。
大切なのは、あなたにあった方法を見つけることです。一人で勉強しつつ、たまには人と話す機会を持つようにさえすれば、高額な教材に頼らずとも英語は使えるようになります。
英会話教室に通う
英語を学ぶ場所といえば、英会話教室が代表的です。先生と英語のやりとりをしながら、自然な英語を吸収して行くことができ、効率良く勉強できるのがメリットです。
ただ、その一方で「通うことが目的」になりがちです。仲のいいお友達ができたり、英会話教室に通っている自分がカッコいいなんて思うと、ただ惰性で教室に通うことになり、本来の「英語を学ぶ」目的が薄れていきます。
人と英語でやりとりをすることは楽しく、最高のモチベーションになります。しかし、常に自分の目的を見失わないようにしなければ、高い授業料も無駄になりかねません。
テキストやサイトで独学する
英語の知識を増やすために、自分でテキストを解き進めたり、最近であればネットで情報を集めて学習する方法もあります。なかなか根気の要る作業ですが、人によってはこちらの方法の方が合っているという人もいます。
独学のためのテキストやサイトには色々な種類があり、
- TOEICや英検など英語の資格対策テキスト
- 英単語の意味やニュアンスを解説しているサイト
- 英文法を段階的に学んでいく教科書タイプのテキスト
など、種類も目的も様々です。
一人で英語を勉強することに抵抗がある人もいますが、自分で英語の知識を噛み砕いて吸収することは必要です。例え英会話教室に通っている人でも、家に帰ってから授業の内容を復習する、次回の内容を予習する、とすれば、ただ教室に通っている人より数倍早く効率良く英語を習得できるようになるでしょう。
何のために英語を学ぶのかを見失わないようにすることが必要!
英語学習サイトで英語を勉強するメリット
では、英語学習サイトで英語を学ぶメリットを考えてみましょう。
- 自分のペースで学習を進められること。
- イラストや図解により資格的に英語を学べること。
自分のペースで学習できる
英語学習サイトで学習するメリットは、何と言っても自分のペースで学習を進められることです。ちょっとした空き時間や移動中に知識を得られるため、仕事と両立させながら英語習得を目指せます。
英会話教室は授業時間が決まっていたり、休むと次のレッスンについていけなかったりしますが、独学ならいつでも好きな時に英語に触れることができます。ペースを乱されたくない人にはおすすめできる方法です。
イラストや図解など視覚的に学習できる
また、使用する教材によっては、分かりやすいイラストや図解が載っている場合があります。英単語のニュアンスを漫画風に解説していたり、例文を比較させながら意味の違いを解説しているものは、とても分かりやすいです。
優れた英会話教室であれば、この辺りもきちんとレッスンしてくれますので心配要りませんが、会話だけのクラスや、日本語が分からないネイティブ講師の授業になれば、この詳しい解説が省略されることもあります。
マイペースに勉強できるのがサイト学習の良いところ!
英語学習サイトで英語を勉強するデメリット
英語学習サイトのいい点ばかり話してきましたが、もちろんデメリットもあります。
- 個人の見解や感覚に依存した内容もあること。
- 学習目的が合わない場合もあること。
個人の見解や感覚的説明が多い場合がある
英語学習サイトでよくあるのが、「留学経験者によるネイティブ英語フレーズ紹介」や「私はこうしてTOEIC〇〇点を取得しました」などです。こうした記事は、人によっては非常に役立つものですが、あまり1つのサイトにのめり込み過ぎると、その人の意見だけに依存することになり危険です。
また、「〇〇という単語はこんなイメージで使っている」という話は、上級者には役立つものですが、初心者の人が感覚的な英語の説明を受けると理解に困る場合があります。さらにそれが個人だけの感覚であったりすると、間違ったニュアンスで英語を使うことになる、という悲劇に繋がりかません。
学習の目的が合わない場合がある
ネットで「英語 勉強」のように検索すると、内容も実に様々で膨大な量のサイトが表示されます。つまり、それだけたくさんの学習目的も存在するというわけです。
例えば、
- 海外旅行で使えるトラベル英語サイト
- 中学英語のやり直し文法解説サイト
- 英語関連雑学のまとめサイト
などがあります。
英語を一からやり直したいと思っている人が、トラベル英語を紹介しているサイトで勉強しても、フレーズ的なものしか学べず、肝心な知識が増えないかもしれません。また、海外旅行を快適に過ごしたいと思う人が、雑学サイトで勉強しても、豆知識は増えるかもしれませんが、会話できるほどのフレーズが学べない可能性もあります。
自分の学習目的に合っていないサイトは、学習効率を大きく下げる可能性があります。学習を始める前に、何を目的にしたサイトなのかをきちんと見極めましょう。
学習目的が合わないサイトは英語独学の落とし穴!
英語学習サイトのおすすめ:初心者向け
ここからは、英語学習に活かせるサイトのおすすめについてご紹介します。初心者から上級者まで、レベル別に紹介しますので、ご自分の英語力に合ったサイトをご覧になってみてください。
アルク
初心者の方におすすめなのは、英語学習サイトの「アルク」です。アルクは英語初心者向けの情報が多く、幼児英語教育から試験対策まで幅広く紹介されています。
特におすすめなのは「英単語」のページです。ネットで「〇〇 英語 意味」のように検索すると真っ先にヒットするのがアルクの英語辞書ページであったりと、英和辞典、和英辞典として非常に使いやすいサイトになっています。
また、サイト内で英語学習のための教材を購入することもできます。無料で十分に役立つサイトですが、テキストが欲しい方はテキストの紹介ページを見てみるのも良いかもしれません。
イングリッシュブートキャンプ
英語初心者の方に多い悩みの一つが、「ネイティブの英語が聞き取れない」というリスニングに関するものです。ラジオや映画から聞こえる英語が速く、なんと言っているのか分からない状態です。
「イングリッシュブートキャンプ」は、初心者から始められるシャドーイングトレーニングにおすすめのYouTubeチャンネルです。シャドーイングについて詳しく知りたい方は、下記のリンクを参照ください。
この動画の良いところは、シャドーイングトレーニングに必要な「音声(スロースピードとナチュラルスピード)」、「読み上げ原稿」が揃っていることです。無料で見られるメディアで、ここまで内容が豊かなものは中々ありませんので、リスニングでお困りの初心者の方は、ぜひお試しください。
英語学習サイトのおすすめ:中級者向け(TOEIC600点以上)
中級者(TOEIC600点前後の人)になると、ある程度英語も読めたり聞いたりできます。英語力が固まりつつある時期で、そろそろ海外旅行に行こうかな?と考えている人も多いのではないでしょうか。
イメージリンク
https://www.english-speaking.jp/
中級者の人がよくつまづくのは、「haveとeatの食べるの意味ってどう違うの?」とか、「be going toとwillは両方未来形だけど、どう使い分ければ良いの?」という悩みです。つまり、似たような意味の単語、同じような用法の文法を実際にどう使い分ければ良いのか分からない状態です。
「イメージリンク」は、似たような意味の単語や文法のニュアンスを、分かりやすいイラストで解説してくれているサイトです。多くの中級者の悩みにうってつけの英語学習サイトと言えます。
何より、認知言語学の専門家が記事を書いているところに、知識の信憑性があります。よくある「ネイティブの友達がこんな風に言ってたよー」といった軽々しい知識ではないため、安心して学習に活かせます。
Weblio
「英単語の意味は分かるけど、実際にどう使うのか知りたい!」という中級者には、「Weblio(ウェブリオ)」がおすすめです。先ほどの「アルク」が初心者向けの幅広い情報サイトだったのに対して、Weblioは英単語に特化した中級者向け辞書サイトなので、電子辞書がわりに使う人も多いです。
Weblioの良いところは、例文と用法がたくさん載っていることです。例えば「happy」と検索すると、happyの意味、発音(音声つき)、単語レベル、形容詞としての用法、関連イディオムがずらっと出てきます。
▽検索したページ
https://ejje.weblio.jp/content/happy
下手をすれば、ビギナー向け電子辞書よりも情報量が多いかもしれません。英語がある程度わかってきた中級者の人は、ブックマークしておくことをおすすめします。
英語学習サイトのおすすめ:上級者向け(TOEIC800点以上)
英語上級者(TOEIC800点前後)の人は、世間的には「ネイティブとほぼ対等に話せる」と思われています。実際、TOEICで800点を超える人というのは、映画を字幕で楽しめたり、洋楽の意味を分かって聞いたり歌ったりできます。
TED
上級者の人が抱える英語の悩みは、初級者〜中級者の人のそれと比べて「具体的でない」場合が多いです。例えば、「英語は分かってきたけど、実際にネイティブと話したり、現地で生活するとなると不安」だとか、「専門用語が連発すると、何を言ってるのか分からなくなる」のように、非常にぼんやりとした形の無い悩みです。
「TED(テッド)」は、英語スピーカーがある題材について英語でプレゼンテーションをしてくれる、番組的なサイトです。上級者の人たちにとって、「英語をどう使うべきか」を明らかにしてくれる題材は、学習にとても役立ちます。
こうした生の英語が聞ける機会は、国内にいる限り滅多にありませんし、自宅で無料で聞けるならばこれ以上なく便利です。また、ネイティブのプレゼンを聞くことでネイティブの英語スピードを体感でき、専門的な題材であれば出てきた専門用語を調べつつ勉強することもできます。
BBC Learning English
上級者の人の中には、「イギリス英語が話せるようになりたい」という人もいます。実際、筆者が英会話教室で指導する生徒さんにも、「ハリー・ポッターをみて、イギリス英語を練習したんだけど、ちょっと聞いてくれません?」とチャレンジする方もおられます。
「BBC Learning English」は、British Broadcasting Corporation(英国放送協会)が管理する、ネットニュースのサイトです。最新のニュースから過去のアーカイブまで、世界中の膨大な量のニュースを閲覧することができます。
記事には大抵ニュース映像が挿入されており、イギリス英語を聞くことはもちろん、「ネイティブスピーカーから見たニュース」に触れられることが、英語学習にとって最大のメリットです。海外の人々の見方、考え方に触れるようにすることで、より本物の、テストのために準備した上っ面の知識でない英語を習得することを目指せます。
まとめ
いかがだったでしょうか。英語の独学に活かせる英語学習サイトをご紹介しましたが、ご自身に役立ちそうなものはありましたか?
英語を勉強する方法に正解・不正解もありません。ただ、自分に合った方法で、かつ偏りのない知識を吸収しなければ、全く実用性のない英語を学んでいくことになる危険を孕んでいます。
英語学習サイトは、その意味で学習に向いているものとそうでないものの差がありますが、独学するには非常におすすめの方法です。皆さんもぜひ、自分に合ったサイトで英語を学んでみてはいかがでしょうか。
マコト
英語は単語だけでも伝わればOK!の時代はもう終わり。これからは、正しく自分の意思を伝えられる英語スピーカーが求められます。
せっかく英語を勉強するなら、じっくりと時間をかけて自分なりに習得することを目指して欲しいです。
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